「道徳の時間」学習指導案

指導者  金 本 康 司
平 田 洋 一

1 日 時  平成17年5月23日(月)

2 学 年  第2学年C組
             男子 14名 
             女子 19名
              計 33名

3 主題名  「心と形」2−(1)

4 ねらい
  人間が外見(形)から大きな影響を受けることを確認した上で「心」と「形」の関係について考え,その両者を調和させていこうという心情を育てる。

5 資料名  「槍中村とツッパリ」
      (出典 中学生の道徳「暁教育図書」)

6 単元について

 ○単元観

 資料「槍中村とツッパリ」は,「形(外観)」がどれほど人間の気持ちに影響を与えるものかを深く考えさせられる内容である。自分の兜と陣羽織を若君に貸してしまったため普通の格好で戦場に赴いた槍中村が討ち死にしてしまうエピソード。ツッパリふうの外観から,空きかんを投げ捨てたことを注意するのについすごみをきかせすぎてしまったという女性の投書記事。マンガであったり,自分たちにとっても身近と思われる投書記事であるので,生徒たちにとってはわかりやすい題材でもあり,「心」と「形」という主題について考えるのに適切な資料である。

 ○生徒観

 2年生になってもうすぐ2ヶ月。新しい学級がスタートした当初のぎこちなさもなくなり毎日元気よく生活している。道徳の時間の様子をふり返ると,様々な課題に対してしっかりと考えその考えをワークシートにきちんと書き込んでいる。班単位で話し合って意見をまとめたりすることも比較的できているようだ。課題は,全体の場で自分の意見や思いを発表する力だろう。なかなか自信を持って意見を言うことができない生徒が多い。発問の工夫やお互いに自分の思いを出し合えるような集団づくりなど,様々な角度から取り組みをすすめていく必要がある。

 ○指導観

 指導に当たっては,マンガをさらに紙芝居という形に変えることでより生徒たちの関心を高めながら,外観に大きな影響を受けてしまう私たち人間の姿を浮き彫りにしたい。さらに投書によるエピソードについては登場する女性と中学生の具体的な心の動きを考えさせながら「心」と「形」の関係にせまり,その両者の関係を言葉ではなく図で示してみようという投げかけをすることで,自分自身をしっかりと見つめさせてみたい。以上のような投げかけを通して,自分なりに「心」と「形」をうまく調和させていくことの大切さを感じ取らせたい。

7 準備物

     資料プリント 紙芝居 画用紙 色鉛筆 フラッシュカード 絵 ワークシート

8 指導過程