「道徳の時間」学習指導案

指導者 中 野 正 敏
  佐 古 敦 史
1 日 時  平成17年11月25日(金) 第4校時

2 学 年  3年C組(男子16名 女子14名 計30名)

3 主題名 未来へ  4−(8)

4 資料名 呉の歴史絵本

5 ねらい
  市政100周年を迎え,戦後の呉市再生に注目し,力強く希望を持って生きてきた市民の力,この繁栄に寄与してきた先人達のたゆまぬ努力に注目し,郷土を愛する気持ちを深め,先人や高齢者に尊敬と感謝の念を深め,郷土の発展に努める姿勢を持つ。 

6 主題設定の理由
(1) 主題観
  終戦末期の空襲や,終戦直後の枕崎台風によって,市街は激しく損傷をうけた。その中で市民は力強く希望を持って生活し,物作りの技術と伝統が経済基盤を支え,市民生活は潤うようになってきた。この先人達の力強さや郷土の発展に努める姿勢を,「呉市の歴史絵本」を中心として,呉市街写真・インタビューの朗読を通して学び,縦軸道徳教材として次の世代へのメッセージ真摯に受け止められる内容にまとめたい。

(2)生徒観
  地域の特色として,祭礼や文化的・体育的行事がさかんである。これらの行事や様々な催しに積極的姿勢で臨む保護者・地域を上げて取り組む土壌が育まれてきた。その影響から多くの生徒は,この地で生まれ育ったこと大切にし,歴史や伝統守ろうとようする気持ちが強い。守る大切さを基盤として,郷土の未来・発展ににつながる土壌があると考えられる。 

(3)指導観
  昨年度実施した総合学習での呉市探求学習・今年度実施したヤマトミュージアム訪問学習の体験学習を通じて呉市の歴史・文化について調べ・赴き理解を深めてきた。既習事項を基盤として,そこからさらに発展させようとする力強さと希望を持つことが前に向かう大きな原動力となることを,「呉の歴史絵本」の流れに沿って気づかせてゆきたい。

7 準備物
 市街写真 ワークシート コメント メッセージ 教材提示装置

8 指導過程

 

学習活動

発問と生徒の反応

T1

T2

留意点

@複数の写真を提示する。

○戦後の広島市街写真等と考える生徒が多い。

○市街写真と現在の写真を提示し呉市だと理解する。     

説明


説明

提示


提示

支援

○限定せずに自由に発表させる。

○同じアングルから現在の様子を,提示装置で投影する。

○目覚ましい復興の様子に視点を向ける。   

○過去,復興,現在と未来に繋がる布石をする。

A呉空襲記(宮本澄枝さん)朗読を聞く。





B長世さんの戦後体験記を聞く。





Cビデオ証言・聞き取り・歴史絵本から。

○空襲記から受ける印象を聞く。







○長世さんや人々が持ち続けた希望とは何だろう。

 ・生活が変わる。
 ・復興する。
 ・おじいさんの話を聞く。

○戦後頑張ってきたことが,後の高度経済成長に繋がり,製品ぶににかけた願いを聞く。

○製品の一つに触れる。


◎どのような未来にして行こうと思いますか。

発問







発問






指示





発問机間指導

支援







机間

指導




提示




支援

机間指導

○非常に困難な状況の中で,希望を持ち最後まであきらめず,生きていこうとする姿勢に共感する。
・復興の第一歩となる写真を見る。

○疲弊した中で,希望を持って強く生きてゆこうとする姿勢に気づく。

  歴史絵本 P.30


○短期間の内に,経済的発展をとげた背景を考える。

歴史絵本P.36〜37


○ワークシート記入。

Dまとめ

○その時代に生きた人々の生活や苦労,未来を切り開こうとする姿から郷土の発展につとめる大切さに気づく。

説明

支援

○意見をまとめる。