「道徳の時間」学習指導案
指導者 織 田 聖 子
平 田 洋 一
1.日 時 平成17年11月25日(金) 第5校時
2.学 年 第1学年B組(男子21名 女子19名 計40名)
3.主題名 公徳心 4−(3)
4.ねらい 地域の学校や駅に生花をボランティアでいけて下さる方たちの思いにふれることで,公的な場における自分たちのあり方について考えさせる。
5.資料名 花にこめられた思い(本校放送部作成VTR)
6.主題設定の理由
(1)主題観
公徳心とは社会生活の中で守るべき正しい道としての「公徳」を大切にする「心」である。この社会で生活するすべての人々がもっている「幸せに暮らしたい」という願い。その実現には,自己中心的な言動ではなく,社会全体を見回した上で自分自身がどのよう行動すべきか,ということを誰もが考え行動していくことが大切である。それは学校という公の場においても非常に大切なことであり,普段の生活の中でつねに生徒たちに意識させていきたい内容の1つである。
(2)生徒観
第1学年では総合的な学習の時間の2回目の作業所訪問学習で,1回目よりも自主的な活動をということで,手品やゲームを用意して行ったり早めに到着して清掃活動を行ったりする中でボランティア活動に熱心に取り組む姿が見られた。反面,学校生活の中では,清掃活動がなかなか真面目にできない,机やロッカーの整理整頓ができていない,ゴミがあって拾わない,落書きがあるなど,自己中心的で自分勝手な行動も見られる。内面には,それがよくないという気持ちを持っているがなかなか行動で表せないようだ。
(3)指導観
本校のホームページでは「生花」の紹介コーナーがトップページにあるという他校にはない特徴を持っていることから,なぜその「生花」がホームページのトップに来ているのかを考えていく。地域の人が小学校や中学校や吉浦駅にボランティアで生花を生けて下さっているわけだが,実際にその方のお話を聞かることで,これらの生花にこめられた思いにふれさせたい。最後に,自分たち身のまわりでみんなが少しでも快適に過ごせるように活動している人たちの存在に気づかせることで自分たちの日々のあり方をふり返らせたい。
7.準備物
写真 コンピュータ 生花 フラッシュカード ワークシート プロジェクター
8.指導過程
学習活動 |
発問と生徒の反応 |
T1 |
T2 |
留意点 |
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・ある or ない ○どんなことが紹介されてますか? ・学校行事の様子 ・クラブ活動の様子 ・校長先生の話が紹介されている。 |
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展開 |
Bビデオを見て考えよう。 C花があるのとないのとではどう違うの? Dでは,実際にその方たちにお話を聞いてみましょう。 |
・校舎の写真がある ・校歌の紹介がある ・学校紹介がある ○では,吉中のホームページだけにある特徴は何ですか? ・生花の紹介がある ○この生け花をみたことがある人 ・あるorない ○誰が生けているか知ってますか? ・知らない ○昨年放送部が文化祭で発表したビデオの一部を見てみよう。 ○教室や玄関に花があるのとないのとではどんな違いがありますか? ・花があると雰囲気が華やかになる。 ・花があると心がほっとする。 ・仏壇の花〜亡くなった人たちへの思いがこめられている ◎地域の方はどんな思いをこめてこの生花を定期的にかえて下さっているのだろうか?(ワークシートに記入する) ・発表 ○ではこの生花の世話をして下さっている地域の方にお話を伺います。 1 いつごろからこのような活動をしてこられたのですか? 2 どんな思いでこの活動を続けておられるのですか? |
発問 発問 発問 発問 説明 発問 発問 机間 支援 |
支援 支援 支援 支援 操作 板書 支援 机間 質問 |
○どの学校も工夫を凝らしながら自分の学校の情報を発信しており共通点はたくさんある。しかし,吉浦中学校だけの特徴としてトップページの中に「生花」の紹介コーナーがあること。 ○来客用の玄関なので知らない生徒もいるだろう。 ○ホームページには「地域の方」とだけ説明されている。 ○放送部作成ビデオ「花にこめられた思い」。 ○どんな場所に花が飾ってあるかを思い出させる。 ○お墓や仏壇の花もある〜深い思いがこめられている ○小学校の生花・吉浦駅の生花もこの方たちによるものだということを知らせる。 ○ゲストティーチャーに質問をして答えてもらう。 |
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○自分たちの生活をふりかえる |
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○最後に自分たちの教室の様子(ロッカーなど雑然とした写真)を提示。 |