校長室から


 

あけましておめでとうございます
    
     本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

   

 朔日、わが家では家族が揃いまったりとしたお正月を迎えていましたが、1日、2日と大きニュースが立て続けに飛び込んできました。
この度の大地震並びに航空機事故で亡くなられた皆様のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

さて、あらためて今年の干支について触れていきます。令和6年の干支は甲辰(きのえたつ)です。
「甲」はよろいをつけた草木の芽が、その殻を破って頭を少し出したという象形文字で、旧体制が破れて革新の動きが始まるという意味になります。

「辰」は理想に向かって辛抱強く、かつ慎重に色々な抵抗や妨害と闘いながら歩みを進めていくと言う意味です。
よって甲辰は旧体制の殻を破って革新の歩みを進めなくてはいけないが、色々な抵抗や妨害があるからその困難と闘う努力をしながら慎重に伸びていかねばならない年であるということが言えます。

120年前の明治37年には日露戦争が勃発しました。日露戦争は大勝利したと思われていますが、甲辰の通り、悪戦苦闘であり、政府や軍民が一致努力して翌38年何とか結果を見たと言うことです。
60年前の昭和39年は、フランスの中国との国交樹立、アメリカの公民権法の成立、国内では東海道新幹線開業、東京オリンピック開催、佐藤栄作内閣成立などがあり、
古い体質から転換を図り、新しい時代へ移行していく姿が見えました。今年はアメリカ、ロシア、台湾でリーダーを決める選挙が行われますし、わが国では年明けの大きな災害と政治腐敗による大きな混乱が予想されます。
 先人は「人間は常に先を慮り、反省をし、警戒をすることが大事である。」と述べており、これを鑑としながらこの一年を頑張っていかねばならないと思っているところです。

どうぞ本年も引き続き皆様方のご支援を賜りますようお願い申し上げます。 (参考「干支の活学」安岡正篤著)