第1学年 1組  道徳研究授業 

主 題 名
「わがままな行い」
 ( 内容項目 1-(1)  節度ある生活態度 )
資 料 名
かぼちゃのつる」 出典 小学校道徳みんななかよく 東京書籍

本時のねらい
つるを切られて泣くかぼちゃのの気持ちを考えることを通して,わがままをせず生活しようとする態度を養う。

授業記録

1 自分たちのあさがおについて振り返る。

     みなさんのあさがおは,今どんな風に大きくなっているかな。

・ 花が咲いてる。

・ つるがのびてる。

 

2 資料「かぼちゃのつる」を聞き話し合う。

○ ぐんぐんのびたかぼちゃさんは,どんな気持ちだったと思いますか。

・ いい気持ち。

・ とってもうれしい。みんなに食べてほしいから。

○ みつばちさんやちょうちょさんやすいかさんや小犬さんに注意された時,かぼちゃさんはどんな気持ちだったでしょうか。

・ いやな気持ち。もっとのびたいのに。

・ うれしくないな。すいか畑がじゃまだな。

・ じゃましてくるな。

・ なんでのびちゃいけないんだ。

・ ぐんぐんのびたいんだ。

・ おいしいと言われて人気者になりたいんだ。

○ トラックにつるを切られて泣いている時,みつばちがやってきました。二人はどんな話をしたでしょう。どうして泣いているの。(役割演技)

・ ひかれたから,かなしいよ。

・ のびすぎて,いたいよう。

・ のびすぎて,悲しい。のびなければよかった。

・ 注意を聞いておけばよかった。

 

3 自分の生活を振り返る。

○ 注意をされたのに聞かなくて失敗したことがありますか。

・ 自転車に乗っていて,こけて骨折しました。

・ 扇風機にずっとあたっていて,風邪をひきました。

・ 自転車にゆっくり乗りなさいと言われたのに,聞かなくてこけて足をけがしました。

・ 掃除の時,廊下を走ってこけて頭を打って,たんこぶができました。

・ 墓参りで,母に歩いておりるよう言われたのに走っておりたからけがをしました。

 

4 教師の説話を聞く。

 

 

 

板 書

 

指導講話

○ 発問の工夫

 (1)児童の思いを「価値の類型化」することにより,話し合いを深める。

   ・価値の類型化の特性

   ・類型化の視点

 (2)切り返し発問・ゆさぶり発問で深く考えさせる。

   ・発言の根拠を確かめる。

   ・問題意識を引き出す。

   ・本音を引き出す。

   ・結果について考える。

   ・別の立場になって考える。

○ 表現活動の工夫

(1)役割演技を取り入れる際の留意点

    ・基本的な指導過程

場面状況把握(主人公になりきらせる)→即興的演技→感想・質問など意見交換

    ・即興性の重視

    ・劇的表現を楽しむ環境

    ・小道具の活用

    ・演技に対する評価(演技者への称賛・激励)

考 察

○ あさがおで導入したため,ぐんぐん伸びることはいいイメージに児童はとらえていた。そのためかぼちゃのわがままさが強調されなかったと考えられる。

○ 資料提示の際児童はしっかり聞いていたが,かぼちゃのわがままな発言は捉えられておらず場面設定の把握が不十分だったため,中心発問での深まりがなかった。

○ 役割演技で児童の思いを出させる際,適切な切り返し発問が必要である。ねらいに迫るためには,対教師での誘導発問があってもよいと考える。また,全体へ広げるためには,「似ている人?」「違う人?」と挙手をさせる方法もある。